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観葉植物の基本的な育て方

更新日:9月30日

本日は室内観葉植物の基本的な育て方をお伝えしたいと思います。


観葉植物を育てる上で重要なのは

1 置き場所(光量、風通し、温度、湿度)

2 水やり

植え替え(培養土、根の状態)

4 肥料

のバランスが取れていることです。



それぞれを詳しく説明すると


1 置き場所(光量、風通し、温度、湿度)

まず置き場所でNGなのは

[1]日中の明るさが足りない(自然光がほとんど入らない、遮光性の高いカーテンを締め切っているなど)

[2]エアコンの直射風が当たる

[3]風の流れがない

[4]5℃以下の外気が当たる

[5]連続して40℃以上になる

[6]乾燥しすぎているまたは近くに微熱を放出する電化製品などがある


理想的なのは

・東向きの窓から午前中に柔らかい陽が射す

・風の通りが良く、空気が循環している

・気温が18~28℃

・50%前後の湿度がある


NG条件を少し詳しく説明すると



[1]日中の明るさが足りない

日中(6-17時)の間に植物が光量を感じれない場所だと、植物は光合成をすることができません。

流通している観葉植物は日中に光を浴び光合成をして栄養をつくっているため、夜間の数時間、人間が生活するための人工灯の光量だけでは足りません。

まれにそれでも頑張ってくれる場合もありますが、それはレアケースですので、光の取り込み窓のない玄関、トイレ、お風呂場での管理はかなりハードルが高いです。

そのような場所で観葉植物を育てたい場合は、耐陰性の強い品種を選び、人工灯(蛍光灯やLEDなど)を日中8時間から10時間ほど当てる必要があります。



[2]エアコンの直射風が当たる

サーキュレーターの風が当たるのは良いのにエアコンの風が当たるのはなぜダメなのか、それは温度差のある風(特に暖房)が当たることにより葉や幹から水分の蒸散が激しくなり生育に必要な水分を保てなくなるためです。

それを補うためにかなりの頻度で葉水(霧吹きで葉や幹に水をかける)をするか、植物の近くに加湿器などを置くなどの対応が必要です。



[3]風の流れがない

植物は自らその場を移動することがほとんどないため、長時間、風の流れがない空間では、

二酸化炭素や酸素を効率よく取り入れることが出来ないため植物の活性が低くなります。 尚且つ、葉から水分が蒸散しにくくなり植物内で水分が飽和状態となります。特に高温期に飽和状態になると根が蒸れて根腐れを起こしたり、葉が水脹れのような状態になります。

それとは別で害虫がつきやすくなるので風通しの良さは重要です。

締め切った屋内の場合はサーキュレータなどで風を循環するのが望ましいです。



[4]5℃以下の外気が当たる

観葉植物は熱帯、亜熱帯地域に生息するものが多くの品種が寒さに弱いため5℃以下の冷たい外気には長時間当てないよう気をつけてください。



[5]連続して40℃以上になる

観葉植物は高温に比較的強いですが、風の通りが悪い締め切った屋内で40℃近くなることが続くと鉢内の根が蒸れて枯れてしまったり、葉からの水分の蒸散量が多くなり根からの水の吸い上げが間に合わず調子を崩しやすくなります。



[6]乾燥しすぎているまたは近くに微熱を放出する電化製品などがある

植物は葉から水分を吸収したり蒸散したりするため、極端に乾燥した場所、乾燥する原因の近くでは蒸散が多くなり根からの供給が追い付かなるため調子を崩すことが多いです。

そういった場所で管理する場合は葉水(はみず:霧吹きなどで葉の表裏、幹などに水をかける)の頻度を高くすることである程度カバーすることが可能です。




2 水やり

植物を枯らしてしまう原因として最も多いのが水やりです。

水やりの基本は


「鉢内の土が乾いたら、

底穴からたっぷりと出るまでしっかりと水を与える」


逆に一番良くないのが

「こまめに少量の水を与える」


植物には水が必要だから常に鉢内を湿らせておけば良いんじゃないの??

なんで一度鉢内の土を乾かすの??と思われるかもしれませんが、

理由は根が酸素を使用し呼吸しているためです。

そのため土を乾かし新しい水とともに酸素を送りこむ必要があります。

底穴から出るまでたっぷりと水を与える理由としては、鉢内の古い空気を押し出すのと、全ての根にしっかりと水と酸素を行き渡らせるためです。


ただしこれらは植物が生長するのに必要な光合成をするための水やりであり、多肉植物などが気温が低い(または高い)活性が低い時(休眠中)の水やりは光合成のためではなく根を枯らさないようにするためなので鉢底から出るまでは必要がなく、1,2日で乾く程度の少量で大丈夫です。


土の乾くペースは季節や環境などで変化するので、目視や感覚に頼らず、しっかりと土を触って確認してください。

鉢内の土の乾きがわかりにくい場合はサスティーなどの水分検知器を使用し、自身の感覚と照らし合わせてみるのもオススメです。




3 植え替え、根の状態

植物を育てていく上で避けて通れないのが植え替えです。

鉢に植え込んだ観葉植物は定期的に植え替える必要がありますが、理由としては


[1]土の状態が悪くなるため


それでは植物にとって良い土とはどういったものでしょうか?


・適度な水分含有率のある素材が使われている

・清潔(未分解の有機物が少ない)

・隙間があり根、水、空気の通り道が確保されている(水はけが良い)


上記のバランスが良いものです。


自然界だとミミズなどの生き物が土中にいて土を耕してくれますが、鉢で育てる場合はそれらの生き物がいないので時間が経つにつれ状態が悪くなるため、2年ほどを目安に定期的に土を更新する必要があります。


[2]根が鉢内でいっぱいになるため


基本的に観葉植物の生長は、まず根が伸び、それから茎や葉が展開するので鉢上の見えている部分が生長しているということは見えていない鉢内の根も生長しています。

根が生長し続け鉢内でいっぱいになると、水や空気の通り道がなくなり生長に影響がでます。

この状態を根詰まりと言います。

根詰まりになっているかは

・水やり時に水が染み込みにくくなった

・底穴から根が出てきた

で判断してください。


常緑樹の植え替え適期は4月から10月(猛暑期を除く)です。

屋外で植え替える場合は鉢から出した時に根が直射日光に晒されないよう注意してください。


植え替えの手順は動画でご確認ください。



4 肥料

肥料に関しては、短期的にみれば絶対的に必要なものではありません。

観葉植物の場合は植え替え時の新しい土に含まれる肥料分や光合成で1年ほど与えていなくても調子を崩すことはありませんが肥料は植物のカラダを作る成分ですので長期的にみれば定期的に与える必要があります。


肥料を与えるのは生長期である4月から10月(猛暑気を除く)が適期で、種類は大きく分けると即効性と緩効性(かんこうせい)肥料があります。メインは緩効性で用途にあわせ即効性を使用するのが一般的です。

即効性は液体、緩効性は固形が多く、与える頻度や量はそれぞれの説明書きに従ってください。


肥料の成分と役割は


P(リン酸) : 開花や結実に有効。

N(チッ素) : 葉や茎。葉の色味に影響。

K(カリ) : 特定部位を構成する成分ではないが根や茎を丈夫にする。


土に挿さった緑色の液体をよく見かけるとおもいますが、あれらはほとんどが活力剤(活性剤)と呼ばれるもので、あまり肥料分は含まれておらず、役割も少し違います。

肥料は植物のカラダを作るもので、調子を崩している状態では与えないでください。

人間で例えると風邪をひいている時にステーキなどを食べるような感じです。

調子を崩している時に与えるのは活力剤です。

色々な活力剤が販売されていますが、あまり安価なものは使用しないほうが良いです。



以上が観葉植物の基本的な育て方となります。


今後は品種別、多肉植物、ティランジア、ビカクシダ(コウモリラン)、塊根植物などの育て方もお伝えしていきます。


観葉植物の育て方でご質問などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。



最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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